新入図書だより

【点字図書】

書名

著者名

巻数

製作

文学


1. 日本の同時代小説

斎藤美奈子

佐賀県立点字図書館

内藤 久美子

「大文字の文学は終わった」と言われても、小説はたえず書き継がれ、読み続けられてきた。1960年代から2010年代までの約60年を対象に、その間、日本の作家は何を書き、読者は何を読んできたかを綴る。

2.夜鳥夏彦の骨董喫茶

硝子町 玻璃

佐賀県立点字図書館

納冨 さつき

物腰柔らかで黒尽くめのあやしげな店主・夜鳥夏彦がいる、小さな骨董品カフェ「彼方」。アルバイト大学生、深山頼政は物に触れるとおかしな映像が見えてしまう困った体質。曰く付きの骨董品がくるたび、厄介事になって…!?

3.見た人の怪談集

岡本 綺堂

佐賀県立点字図書館

竹井 純子

湯河原へ旅した2人の女学生。1人が先に帰宅する途中、見知らぬ娘からさっき別れたばかりの友の死を告げられ…。岡本綺堂「停車場の少女」をはじめ、永井荷風「井戸の水」、橘外男「蒲団」など、全15篇の怖い話を収録する。

4.ごめん買っちゃった
  −マンガ家の物欲−

吉田 戦車

佐賀県立点字図書館

池田 さえ子

ウルトラマンオーブの食玩、チャドクガ毒針毛固着剤、辛くないカレー粉、減塩用醤油さし…。マンガ家・吉田戦車がさまざまな買い物について綴る。イラストも掲載。『FLASH』連載に描き下ろし等を加えて単行本化。

5.ジーヴズと婚礼の鐘

セバスチャン・フォークス
村山 美雪 訳

佐賀県立点字図書館

伊東 久美子

有能なる執事ジーヴズと、ちょいと間抜けな貴族バーティ。なぜかふたりの立場が逆転し、大騒動を巻き起こす! ウッドハウス財団より指名を受けた著者が紡いだ、〈ジーヴズ〉シリーズの続編。

 

【デイジー図書】

書名

著者名

時間

製作

歴史

1.11通の手紙

及川 淳子

1時間16分

佐賀県立点字図書館

林田 ヨシ子

天安門事件で民主化運動のリーダーとして活躍し、獄中においてノーベル平和賞を受賞した劉暁波。劉暁波夫妻の友人で劉暁波研究の第一人者が、劉暁波の遺した発言や行動などを下敷きに平和の大切さを問いかける創作書簡集。

自然科学

2.科学のミカタ

元村 有希子

10時間2分

佐賀県立点字図書館

大坪 幸

AI、ゲノム、重力波、生物多様性、水素社会と燃料電池車−。科学記者として20年近く、科学技術や環境問題をウォッチしてきた著者が、知れば知るほど面白い科学の世界の読み解き方を教える。

技術・工学

3.パンによく合うおいしい献立
 −パンだけの食事にちょっとした工夫を−

すこやか食生活協会

1時間3分

すこやか食生活協会

「食パンに レンチン温野菜サラダ」「カレーパンに ヨーグルトサラダ」「メロンパンに きな粉カフェオレ」等、市販のパンに合わせやすい惣菜などの作り方を解説。

文学

4.西行をよむ 古典講読

西澤 美仁

39時間41分

NHK厚生文化事業団

本番組は、作品の一部を朗読した後、その部分の解説が入ります。朗読→解説→朗読→解説・・・を繰り返しながら全文を読み進めていくものです。


5.最後の一人になるために
 −FMシアター−

浅川 徳義

52分

NHK厚生文化事業団

本田要蔵は妻の頼子と二人暮らし。近々90になる頼子の母は近くのアパートで一人暮らし。要蔵夫婦には、音信普通の息子・信一がいる。信一は就職氷河期で定職につけず、要蔵との口論の挙句、家を飛び出したのだった。あるとき義母の房恵に電話が入り、信一の声で金の無心をしてきたという。これはオレオレ詐欺だ!ということになったのだが……。団塊の世代、これからの生き方を考える。

6.吉川英治短編集
 −新日曜名作座−

吉川 英治

3時間2分

NHK厚生文化事業団

『宮本武蔵』『鳴門秘帖』など多くの長編で人気を博した昭和の大作家吉川英治。1960年には文化勲章受賞。どんな逆境にも希望の燈をもってもらえるように小説を、と作品執筆を続けてきた。ひたむきに生きる人々の姿を共感と希望をもって描いた短編小説から選りすぐった6編をオーディオドラマ化。「銀河まつり」「野火の兄弟」「牡丹焚火」「朝顔更紗」「吉野太夫」「さむらい行儀」

7.日本のヤバい女の子
 −青春アドベンチャー−

はらだ 有彩

1時間17分

NHK厚生文化事業団

本を開き、時空と虚実を飛び越えて、昔話に登場する「女の子」とガールズトークを繰り広げる。お相手は「おかめ」「うぐいす女房」「清姫」「鉢かづき姫」「八百比丘尼」。日本の昔話に登場する「女の子」たちの人生を大胆に読み解き、物語と社会の呪縛から、彼女たち、そして現代の私たちを解放しようとするオーディオドラマ。

8.73年前の紙風船
 −特集オーディオドラマ−

吉野 万理子

1時間2分

NHK厚生文化事業団

73年前の夏。特別な思いでこの夏を迎える人がいる。ドラマの主人公は平成になって生まれた若い男女だ。彼らにとって戦争は遠い昔の出来事。だが、戦争の傷痕を今も抱えている人と触れ合い、その傷が癒えることはない事を知った時、彼らは何を思うのか。二人のラブロマンスとともに、その祖母と祖父の苦しく叶わない恋心を描く。平成30年度第73回芸術祭賞優秀賞。

9.一球譚 −ラジオ文芸館−

赤瀬川 隼

42分

NHK厚生文化事業団

「我輩はタマである。」の書き出しから始まり、野球の球を主人公に見立てた短編小説。彼の幸せは野球の試合で躍動することだった。昭和16年の横浜で、「タマ」は家族に愛され大切にされていたが、やがて戦争の色が濃くなり、”お守り”として戦地であるマレー半島へと赴くことになる。戦場の束の間、兵士たちが野球を始めるのだが、そこへ敵機の爆音が近づいていた…。

10.最後の親孝行 −ラジオ文芸館−

谷口 雅美

42分

NHK厚生文化事業団

東京で一人暮らしを続ける郁美は、余命1,2年の病気であることを知った。大阪の実家で1か月滞在することを告げた郁美に、父が持ってきたのは、100個の穴が開いた木製の「カウントダウンボード」。郁美は、自分の命のカウントダウンも想起させるそのボードを前に笑うことができなかった。郁美の余命を知った父はそれ以来、部屋に閉じこもって何かを切ったり削ったりする作業を始めた…。

11.たった一人のオリンピック −ラジオ文芸館−

山際 淳司

42分

NHK厚生文化事業団

1980年。モスクワオリンピックのボート・シングルスカルの日本代表選手に選ばれた津田真男(つだ・まさお)(当時27歳)は、日本を含む西側陣営の参加ボイコットに翻弄される。無気力な日々を送る中、とんでもない思いつきを実行したことで人生を180度変えてしまった一人のアマチュアスポーツマンの実話を、ノンフィクションライターの山際淳司が短編として描いた。

12.美しい顔

北条 裕子

 4時間33分

佐賀県立点字図書館

上村 弘子

未曾有の災害に襲われた町で、幼い弟とともに避難所に身を寄せる高校生のサナエ。混乱の中、押し寄せるマスコミの取材にねじれた高揚感を抱くが、いつか訪れなければならない場所があり…。『群像』掲載を単行本化。

13.死にかけ探偵と殺せない殺し屋

真坂 マサル

 9時間32分

佐賀県立点字図書館

西川 澄子

生真面目すぎる殺し屋・御堂禅は、殺し損ねた私立探偵・東馬京の生霊に取り憑かれてしまった。暇にあかせて京は禅に舞い込む依頼に口を挟んでいく。いつの間にか京の推理に唆されて、禅の殺しは奇妙に脱線していき…。

14.ポツンと一軒家 義母とふたりきり

鏡 竜樹

 5時間24分

佐賀県立点字図書館

矢ヶ部 順子

人里離れた山奥の一軒家に、ひとりで住んでいる妻の母。訪れた巧己を待っていたのは、濃厚すぎる性交レッスン!「今だけは」の言葉に負け、束の間の快楽を堪能するが…。(官能小説)

15.Keep your smile −半身麻痺になってしまった女の子が綴る、ハッピーになるための15のコツ−

momoちゃん

 2時間3分

佐賀県立点字図書館

宮本 弘子

突然の脳出血、その後の車椅子生活を乗り越えて知った、どんなときも笑顔でいるために大切なこと−。17歳で半身麻痺になった著者が、新しい人生の始まり、大切な家族や友だち、ハッピーマインドでいるためのコツなどを綴る。

16.楽園 −シドニー州都警察殺人捜査課2−

キャンディス・フォックス
富田 ひろみ訳

 15時間48分

佐賀県立点字図書館

佐々木 光子

3人の若い女性の失踪事件を調べるシドニー州都警察の刑事フランクとエデン。手がかりを得るため、エデンは犯罪者のたまり場である農場に潜り込む。悪人を狩るためなら手段を選ばない女刑事による潜入捜査の行方は―。

 

【マルチメディアデイジー図書】

書名

著者名

時間

製作

総記

1.留学生と中学生・高校生のための日本史入門
−信長から安保法制まで−

庵功雄 著

4時間37分

日本ライトハウス

「三日天下」ってどういう意味? 黒船とクジラの意外なつながりって? 野球をしていても「ストライク」と言えない時代があった? 留学生や、中学生・高校生に向けて、読み飛ばしがちな日本の近現代史を等身大に紹介する。

社会科学

2.戦争と平和
−哲学のおやつ 10代からの考えるレッスン−

ブリジット・ラベ

西川葉澄 訳

1時間19分

日本ライトハウス

おやつを食べるように気軽に楽しく、哲学にふれてみませんか? 身近な例を用いて「戦争」と「平和」について考えます。すぐに答えの出る問いではないけれど、今だからこそ考えたいテーマばかりです。

3.知のスイッチ
 −「障害」から始まるリベラルアーツ−

嶺重慎 編

11時間40分

日本点字図書館

既存の学問に「障害」を取り入れた実例や、障害者が生み出した新しい学究活動などを紹介。「障害」をキーワードに、学問と社会の「あたりまえ」を問い直す。本文テキスト、画像も収録したマルチメディアデイジー。

4.手で見るいのち
−ある不思議な授業の力−

柳楽未来 著

6時間11分

日本点字図書館

視覚障害の子どもたちが動物の骨を触って学ぶ生物の授業。この授業は40年前、教師たちの熱意から始まった。学ぶことの本質に触れるルポルタージュ。本文テキスト、画像も収録したマルチメディアデイジー。

芸術・美術

5.浦上玉堂
 −新潮日本美術文庫14−

浦上玉堂 画
佐藤康宏 著

2時間56分

日本点字図書館

自由奔放な筆致の山水画で知られる江戸時代の画家、浦上玉堂。彼の作品とその画業を解説する。本文テキスト、画像も収録したマルチメディアデイジー。

6.村山塊多
 −新潮日本美術文庫42−

村山塊多 画
窪島 誠一郎 著

1時間31分

日本点字図書館

大正期に活躍した洋画家・村山槐多。22歳で夭逝した彼の作品と、その画業を解説する。本文テキスト、画像も収録したマルチメディアデイジー。

7.モネ
 −新潮美術文庫26−

モネ 画
峯村 敏明 著

1時間49分

日本点字図書館

印象主義の画家、モネ。全精神を眼と化して自然に肉薄した彼の作品と、その画業を解説する。本文テキスト、画像も収録したマルチメディアデイジー。

8.モディリアーニ
 −新潮美術文庫45−

モディリアーニ 画
中山公男 著

1時間44分

日本点字図書館

短い生涯ながら数々の伝説が語られる芸術家モディリアーニの作品と、その画業を解説する。本文テキスト、画像も収録したマルチメディアデイジー。

9.ナトセンおすすめYA映画館

名取弘文 著

9時間27分

日本ライトハウス

笑ったり泣いたりさせてくれる映画は、世界で起きていることや文化も教えてくれる。年間100本近く映画を観る著者が、子どもに観せたい映画100本を選び、それぞれのあらすじを紹介するとともに、内容について解説する。

10.心にのこるオリンピック・パラリンピックの読みもの 3
 −世界の人々とつながって−

大野益弘 監修

6時25分

日本ライトハウス

オリンピック・パラリンピックの感動を伝えるシリーズ。3では、「世界の人々とつながって」をテーマに、なでしこジャパン「世界一の笑顔、なでしこ咲く!」、西竹一「いつまでも愛馬とともに」などのエピソードを紹介。

11.心にのこるオリンピック・パラリンピックの読みもの 別巻
 −リオから東京へ、つながる夢−

大野益弘 監修

6時間57分

日本ライトハウス

オリンピック・パラリンピックの感動を伝えるシリーズ。別巻では、「リオから東京へ、つながる夢」をテーマに、カヌー・羽根田卓也「武者修行が生んだアジア初のメダル」などのエピソードを紹介。

言語

12.えほんこどもにほんご学1
 −主語・述語のえほん「ぼくはとりだよ!」−

安部朋世,
宮川健郎 文

 45分

日本ライトハウス

「ぼくはとりだよ」という文は、それぞれの場面によっていろいろな意味に変わります。どのような意味になるかを考えながら、具体的な例を通して、主語と述語について学べます。解説のページも掲載。

13.えほんこどもにほんご学3
 −敬語のえほん「ロックだぜ! あっ、ロックですよ」‐

安部朋世,
宮川健郎 文

 1時間

日本ライトハウス

ロックのライブをやることになったゆうくんが、家族、猫、友だち、先生、近所のお年寄りなど、いろいろな人を誘います。相手によって言い方が変わることを通して、敬語について学べます。解説のページも掲載。

文学

14.中学生に贈りたい心の詩40
 −心の友だち−

水内喜久雄 編著

 1時間39分

日本ライトハウス

うれしい時、悲しい時、なんでもなくてもちょっと時間がある時、詩を読んでみませんか? 人気詩人の作品からJポップの歌詞まで、中学生に今、読んでほしい40編を収録。朝読にも音読にもおすすめの詩集。




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