おすすめの本


今回は、8月から佐賀新聞連載小説が始まっている「威風堂々」の著者である、伊東潤氏の図書を取り上げます。伊東氏は、1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。日本アイビーエム株式会社を経た後、外資系企業のマネジメントを歴任。2007年、『武田家滅亡』(角川書店)でメジャー・デビュー。2010年に専業作家となって今に至るという経歴の人です。受賞作としても多種で、点字・デイジー版があります。ご希望の方は、ご連絡ください。

 

1.  1回「本屋が選ぶ時代小説大賞」 『黒南風の海―加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』。日本と朝鮮。戦う男たちの間に何があったのか。息をもつかせぬ展開、「文禄・慶長の役」を真正面から描いた長篇小説。

 

2. 34回吉川英治文学新人賞 『国を蹴った男』今川氏真を描いた表題作など、天下に手を伸ばした英雄たちの下で、それぞれ正念場を迎える男たちを描く戦国小説集。

 

3.  山田風太郎賞 『巨鯨の海』仲間との信頼関係が崩れると即、死が待ち受ける危険な漁法、組織捕鯨。それゆえ、村には厳しい掟が存在した。江戸から明治へ、漁村で繰り広げられる劇的な人生を描いた連作短編集。

 

4.  20回中山義秀賞 『峠越え』幼き頃、師より凡庸の烙印を押された男は、いかにして天下を覆すことになったのか?過酷な乱世を勝ち抜いた天下人、徳川家康の「生きる力」に迫る本格歴史長編。

 

5.  「走狗」 西郷の信を裏切り、大久保と国に身を奉じた男。下層武士から警視庁初代長官にまで上り詰めた川路利良は、剣の達人にして史上稀なる「国家デザイナー」でもあった。

 

6.  「天地電動」 信玄亡き後、戦国最強の武田軍を背負った勝頼。これを機に武田家滅亡を目論む信長、秀吉、家康。息詰まる駆け引きの果て、ついに合戦へと突入する。

 

7.  天下人の茶」 現世の天下人・秀吉と心の支配者・利休の相克。千利休の志を継ぐ四人の弟子の生き様を通し、究極の美を求めた男・千利休の死の謎を解き明かす時代長編

 


 

 

←もどる