おすすめの本



4月11日に2017年本屋大賞が発表されました。本屋大賞とは書店で働く店員の投票で決定するものです。過去一年間に、店員自身が読んで面白かった、ぜひお客にも薦めたい、自分の店で売りたいと思ったものを選び投票します。大賞には恩田陸著「蜜蜂と遠雷」が選ばれました。大賞から10位までの作品をご紹介致します。


1.蜜蜂と遠雷

恩田 陸

養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年、かつての天才少女、サラリーマン…。ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、音楽を描いた青春群像小説。第156回(2017年1月)直木賞受賞作。

2.みかづき

森 絵都

昭和36年。小学校用務員の吾郎は、勉強を教えていた児童の母親・千明に誘われ、学習塾を立ち上げる。千明と結婚し、家族になった吾郎。塾も順調に成長するが、予期せぬ波瀾が2人を襲い…。『小説すばる』連載を単行本化。

3.罪の声

塩田 武士

父の遺品の中からカセットテープを見つけた俊也。幼い自分の声の音声は31年前の未解決事件で恐喝に使われた録音テープと全く同じだった…。未解決事件の闇には、犯人も、その家族も存在する。「グリコ・森永事件」をモデルにした長編小説。「週刊文春」ミステリーベスト10 2016国内部門第1位!

4.ツバキ文具店

小川 糸

伝えられなかった大切な人ヘの想い。あなたに代わって、お届けします−。ラブレター、絶縁状、天国からの手紙…。鎌倉で代書屋を営む鳩子の元に、今日も風変りな依頼が舞い込みます。『GINGER L.』連載を単行本化。

5.桜風堂ものがたり

村山 早紀

万引き事件がきっかけで、長年勤めた書店を辞めることになった青年。しかしある町で訪れた書店で、彼に思いがけない出会いが…。田舎町の書店の心温まる奇跡を描いた長編小説。

6.暗幕のゲルニカ

原田 マハ

ピカソの描いた絵画〈ゲルニカ〉のタペストリーが、国連本部から消えた。誰が隠したのか?

7.i

西 加奈子

「この世界にアイは存在しません。」入学式の翌日、数学教師は言った。ひとりだけ、え、と声を出した。ワイルド曽田アイ。その言葉は、アイに衝撃を与え、彼女の胸に居座り続けることになる。ある「奇跡」が起こるまでは―。「想うこと」で生まれる圧倒的な強さと優しさ―直木賞作家・西加奈子の渾身の「叫び」に心揺さぶられる傑作長編!

8.夜行

森見 登美彦

僕らは誰も彼女のことを忘れられなかった。私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。十年前、鞍馬の火祭りを訪れた私たちの前から、長谷川さんは突然姿を消した。十年ぶりに鞍馬に集まったのは、おそらく皆、もう一度彼女に会いたかったからだ。夜が更けるなか、それぞれが旅先で出会った不思議な体験を語り出す。私たちは全員、岸田道生という画家が描いた「夜行」という絵と出会っていた。旅の夜の怪談に、青春小説、ファンタジーの要素を織り込んだ最高傑作!「夜はどこにでも通じているの。世界はつねに夜なのよ」

9.コンビニ人間

村田 沙耶香


コンビニで18年間アルバイトを続ける36歳の独身女性。彼女は、マニュアル化されたコンビニの店員であることに自分らしさを見いだしていた。そんなある日、婚活目的の新入り男性がやってきて…。現代の実存を問い、正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。第155回芥川賞受賞。

10.コーヒーが冷めないうちに

川口 俊和


結婚を考えていた彼氏と別れた女、記憶が消えていく男と看護師、家出した姉とよく食べる妹…。過去に戻れる喫茶店「フニクリフニクラ」を訪れた4人の女性たちが紡ぐ、家族と、愛と、後悔の物語。


 

 

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