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2017年は、坂本龍馬没後150周年です。坂本龍馬は1836年土佐郷士株を持つ裕福な商家に生まれ、脱藩した後は志士として活動し、貿易会社と政治組織を兼ねた亀山社中(後の海援隊)を結成しました。薩長同盟の斡旋、大政奉還の成立に尽力するなど倒幕および明治維新に影響を与える重要な働きをしましたが、大政奉還成立の1ヶ月後の慶応3年11月15日(1867年12月10日)に近江屋事件で暗殺されました。今回は、そんな坂本龍馬を題材にした小説をご紹介します。

1.竜馬がゆく 

司馬 遼太郎

土佐の下級武士の次男として生まれながら、飛びぬけた行動力と人間的魅力で維新の主役となり、絶対不可能と思われた「薩長連合」を成し遂げ、大政奉還によって誰も血を流さない革命を夢見た竜馬の颯爽とした生き方を描く。全8巻。

2.坂本龍馬 

山岡 荘八

ふるさと土佐をあとに、江戸で北辰一刀流の修業を始めた19歳の龍馬。黒船来航、攘夷運動、幕末と風雲の時代に生き、散っていった快男児・坂本龍馬の若き日々を描いた歴史小説。全3巻。

3.龍馬

津本 陽

土佐郷士の家に生まれた坂本龍馬は、ジョン万次郎からアメリカの文明について聞かされ、まだ見ぬ世界への期待に夢を膨らませていた。嘉永六年、親友の妹と結婚の約束を交わした龍馬は一年間の江戸遊学へと旅立つ。小千葉道場で剣術修行に励む一方、佐久間象山を知るなど見聞を広めるが、折しもペリー率いる黒船が来航し、外国の脅威を目の当たりにする。土佐では、思わぬ悲劇が待ち受けていた。等身大の英雄像に挑む歴史巨篇。全5巻。

4.龍馬伝

福田靖作 青木邦子ノベライズ


坂本龍馬の生涯を岩崎弥太郎の視線から描いた、2010年NHK大河ドラマ「龍馬伝」の完全小説版。全4巻。

5.龍馬奔る

山本 一力

天保六年十一月十五日、土佐城下の坂本家では、一貫の目方があって、背中まで金色の毛がびっしり生えた男児が誕生した。龍馬と名付けられたその子は、両親や姉など周りの人びとの深い愛情を受け、たくましく育っていった。そして弘化二年、十一歳の龍馬を、母・幸は、「鯨組に世話になりなさい」と一人、旅に出したのだった……。一方、土佐の山里では、二年半遅れで生まれた中岡慎太郎が大庄屋の跡とりとしてふさわしい少年に成長していた。全2巻。

6.七人の龍馬

神坂 次郎ほか

時代の流れを大きく変えた幕末の風雲児・坂本龍馬。その波瀾の人生を、さまざまな角度から描いた傑作短篇を集めた一冊である。盟友・中岡慎太郎の視点で薩長同盟と龍馬をとらえた童門冬二の「戦いの美学」、見廻組の今井信郎に着目して近江屋での暗殺事件の真相に迫った新宮正春の「坂本龍馬の眉間」、剣士としての側面に光をあてた戸部新十郎の「桂小五郎と坂本竜馬」など、七篇を収録。

7.龍馬と弥太郎

童門 冬二

同じ土佐藩に郷士の子息として生まれ、藩の身分制度に苦しみながらも困難を乗り越えていった坂本龍馬と岩崎弥太郎。理念も生き方も異なるが、“経済”という一点で共鳴したふたりの邂逅を描く歴史小説。

8.坂本龍馬伝:明治のベストセラー「汗血千里の駒」

坂崎 紫瀾

NHK大河にも登場する坂崎が著した日本初の龍馬伝。待望の現代語訳版。国民的名作小説『竜馬がゆく』ほかすべての龍馬ブームのこれぞ原点。

9.龍馬参上

縄田 一男


幕末の土佐藩に突如出現し、京都近江屋での暗殺までの短い期間に、薩長同盟への助力、海援隊の結成など、近代日本の成立に尽力した男、坂本龍馬。長い年月を経てなお、多くの日本人の理想像として存在し続ける男の素顔を、本人のエピソードを含め、生涯に関係した歴史上の人物らを通して、名うての時代小説作家たちが浮かび上がらせる。新たな龍馬像を提示する時代小説アンソロジー。

10.竜馬の天命

阿井 景子ほか


妻・お竜、姉・乙女、暗殺犯・今井信郎、人斬り以蔵、陸奥宗光など、坂本竜馬の周辺人物は彼をどう見たか。竜馬の生涯に新たな光を当てた8篇のアンソロジー。


 

 

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