ちょこっとひとこと

 

177012月ドイツで生まれた世界的作曲家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは、今年生誕250周年を迎えました。日本に西洋音楽が本格的に入ってきた明治時代から、ベートーヴェンは日本人の心をつかみ「楽聖」とよばれ、現在でも日本で不動の人気を誇っており、交響曲第9番「第九」の演奏会は年末の風物詩となっております。生誕250周年のメモリアルイヤーに、ドイツを中心に世界中で企画されていたベートーヴェンの演奏会や展覧会も、残念なことに新型コロナウイルスの影響を大きく受けたものと思われます。演奏会や展覧会が安心して開催される日が早く来ることを願いたいものです。ベートーヴェンに関する作品をご紹介します。いずれもサピエ図書館に所蔵していますので、貸出しを希望される方は図書館までお問い合わせください。

1.ベートーヴェン<不滅の恋人>の謎を解く

青木やよひ

死の翌日に発見された、名宛人不明の恋文。秘められた恋を破綻させた「運命の一撃」とは。

2.苦悩の英雄ベートーヴェンの生涯

ロマン・ロラン著 新庄嘉章訳

音楽家としての輝かしい瞬間に、聴覚を失うという冷酷な宿命を崇高な音楽へと昇華させた、偉大な魂の軌跡。その音楽を生涯心のよりどころにしたロマン・ロランによる、敬愛に満ちたベートーヴェン賛歌。

3.交響曲「第九」の秘密 

-楽聖・ベートーヴェンが歌詞に隠した真実-

マンフレッド・クラメス

ベートーヴェンが生きた時代背景を丹念に考証し、ドイツ語の歌詞を入念に調べ解釈すると、まったく違った意味合いが浮かび上がる! 交響曲「第九」の合唱部「歓喜の歌」の歌詞の本当の意味を、ドイツ人研究家が明らかにする。

4.響きの音楽 

- ベートーベンからビートルズまで-

ジョン・パウエル著 小野木明恵訳

音楽を耳にすると、どうして踊ったり泣いたりしたくなるのだろう? 楽器が奏でられるとどんな現象が起きるのか? 作曲と演奏をこよなく愛する物理学者が、科学とユーモアを駆使して妙なる音楽の秘密に迫る。

5.秘密諜報員ベートーヴェン

古山和男

宛名のない恋文は、政治メッセージだった! 音楽史最大のミステリー、ベートーヴェンの「不滅の恋人への手紙」問題を新説で解き明かす。「闘う作曲家」を描いた壮大な歴史絵巻。

6.ベートーベン 運命の大音楽家

高木卓

耳がきこえない!それは、音楽家にとって、死を意味するほどに苦しい。しかし、ベートーベンは、その苦難をのりこえ、すばらしい曲の数々を作りつづけた。大音楽家ベートーベンの苦難と栄光の生涯を描く。

7.ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる

片山杜秀

自作の讃美歌で宗教改革を広めたルター、時代から浮いていた「音楽の父」バッハ、就活で苦しんだモーツァルト、グローバリズムに牙をむいたワーグナー。大作曲家たちの意外な素顔から、世界史を解き明かす。

8.ベートーヴェンおもしろ雑学事典

ベートーヴェン雑学委員会

作曲家のなかでも不滅の人気を誇るベートーヴェン。音楽家としてはじめて芸術家宣言をした、彼の生涯と芸術を54のエピソードで綴ったおもしろ入門書。「これを聴けばベートーヴェンがわかる名曲名盤30」も掲載。

9.ベートーヴェン捏造

-名プロデューサーは嘘をつく-

かげはら史帆

ベートーヴェンの晩年に、音楽活動や日常生活の補佐役をつとめていたシンドラー。彼はなぜ罪を犯し、どうやってそれを隠し通したのか。音楽史上最大のスキャンダル「会話帳改竄事件」の全貌に迫る歴史ノンフィクション。

10.モーツァルトとベートーベン

中川右介

わずか14年の間にモーツァルトとベートーヴェンは生まれた。人に依頼されて曲を作る「ビジネス」から頼まれなくても書く「芸術」へ。音楽家、聴衆、すべてが変わる激動の時代、西洋音楽の両巨星がどう生きたのかを描く。



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