ちょこっとひとこと

日本では、毎年11月1日は「紅茶の日」です。その由来は、江戸時代に海難事故に遭いシベリアに漂着した大黒屋光太夫という人物が、当時のロシア女帝エカテリーナ2世のお茶会に招かれ、日本人として初めて外国での正式な茶会で本格的な紅茶を飲んだ、という逸話からきています。今から227年前の1791年11月1日のことだそうです。
調べてみると、紅茶というキーワードでたくさんの本がピックアップされてきたので、いくつかご紹介いたします。紅茶と一緒にお楽しみください。


1.おろしや国酔夢譚

井上 靖

江戸末期ロシアに渡り、エカチェリーナ女帝に拝謁して、10年の後に故国の土を踏んだ漂流日本人・大黒屋光太夫の生涯を描いた歴史小説。

2.基礎から学ぶ紅茶のすべて

磯淵 猛

紅茶の歴史や文化から、産地や製茶、健康に役立つ効用、おいしく淹れられるメカニズム、バリエーション、ブレンドの作り方まで、わかりやすく解説。紅茶と食べ物の相性も紹介する。

3.紅茶スパイ

サラ・ローズ

19世紀、中国がひた隠ししてきた茶の製法とタネを入手するため、英国人凄腕プラントハンターが中国奥地に潜入…。アヘン戦争直後の激動の時代を背景に、ミステリアスな紅茶の歴史を描いたノンフィクション。

4.世界を変えた6つの飲み物 ―ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コーラが語るもうひとつの歴史―

トム・スタンデージ

ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コカ・コーラ。古代から現代まで、6つの飲み物が語る熱情と覚醒の世界史。ささやかな飲み物が、人類を駆り立て、歴史をつねに動かした、その大いなる秘密が明かされる。

5.ホーローバットで作る体にやさしいお菓子

主婦と生活社

紅茶のマフィン、豆腐のベイクドチーズケーキ、いちじくのドライフルーツバー、きなこのプチロール、くるみのクッキー…。ホーローバットを型として使った、体にやさしいお菓子48を紹介します。

6.イギリス式「おばあちゃんの知恵」で心地よく暮らす

井形 慶子

健康管理に紅茶やハーブなど自然の力を取り入れる、古い家具を修理しながら長く使う…。シンプルで合理的、そしてエコ。暮らしの無駄と無理をなくす、イギリスの各家庭に代々伝わるホームレメディ(家政術)を紹介します。

7.おんみょう紅茶屋らぷさん ―陰陽師のいるお店で、あなただけの一杯を―

古野 まほろ

人気の街、吉祥寺の不思議な紅茶屋。店主は、優しい微笑みでお客さんを迎える、その実ちょっぴり辛辣なところもある陰陽師の青年。それぞれの道で戸惑う人たちに、明日をひらく魔法の紅茶、お淹れします。

8.グリーン・ティーは裏切らない

ローラ・チャイルズ

チャールストンの夏の恒例行事といえば、ヨットレース。ゴール地点で開かれる「浜辺のお茶会」では、セオドシアも新作のミント・グリーンティーを振舞うのに大忙し。さあいよいよ、ゴールの号砲が撃ち鳴らされ―と同時に、銃が暴発!号砲係の資産家は即死。警察は事故と判断したが、セオドシアの謎解きの虫はむずむずと頭をもたげ…!? 「お茶と探偵」シリーズ第2弾。

9.質屋「六文屋」の訳アリな訪問客

―謎、買い取ります。―

吉川 美樹

紅茶の香り漂う老舗質店「六文屋」を訪れるのは、なぜだか訳アリなお客さんばかり。悩める人々を迎え入れる店主・片倉十士の趣味は、質入れ品に隠された微かな意図“サイン”を発見することで…。

10.小川洋子 ―はじめての文学―

小川 洋子

小説はこんなにおもしろい! 文学の入り口に立つ若い読者へ向けた自選アンソロジー。「冷めない紅茶」「薬指の標本」など、小川洋子の世界のエッセンスを味わう短篇5作を収録。




 

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