2016年ベストセラー


情報会社のオリコンは12月1日付で2016年の本のベストセラーランキングを発表し、元東京都知事で作家の石原慎太郎さんの小説「天才」が総合部門1位となり、推定売上が80.5万部でした。
 「天才」は、田中角栄元首相の金権政治を糾弾しており、同書はかつての政敵を取り上げると言う話題性も後押しして、「角栄本」ブームの中心となりました。
 集計期間は平成27年11月23日から28年11月20日まで。2位はスエーデンの科学者、カールヨハン・エリーンさんの「おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本」。子供の寝かしつけに悩む親の関心を集めたようです。岸見一郎さん、古賀史健さんの自己啓発本「嫌われる勇気」が3位。4位はイギリスの人気シリーズの最新作となるJ.K.ローリングさんの「ハリーポッターと呪いの子」。ほかにEikoさんの「どんなに体がかたい人でもベタッーと開脚できるようになるすごい方法」が5位。6位は、作りおきレシピをまとめたnozomiさんの「つくおき」と健康・料理関連の実用書がランクイン。7位は住野よるさんの「君の膵臓を食べたい」、8位は宮下奈都さんの本屋大賞受賞作「羊と鋼の森」、10位の村田沙耶香さんの芥川賞受賞作「コンビニ人間」などの小説が複数上位に食い込みました。
 総合部門で最も多く著作が売れた作家は、「やせるおかず作りおき」シリーズの3作品をいずれも20万部以上売り上げた料理研究家柳沢英子さんで、計108.5万部。
 大ヒット中のアニメ映画の原作で、新海誠監督が執筆した「小説 君の名は。」は
119.7万部で、文庫部門とライトノベル部門で首位となっています。
 サピエでも、どの本も製作されていますが、着手のものもありますので、貸出を希望される方は図書館までご連絡下さい。

 

 

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