新年度の始まりに

 

佐賀県立点字図書館
館長  野口 幸男

 

 

利用者及びボランティア、ならびに点字図書館を支えていただいております皆さまに、心から感謝申し上げます。
 点字図書館は開館から40年以上が経過し、視覚障害者を取り巻く情報環境も大きく変化してきました。それをふまえて、昨年度、佐賀県立点字図書館あり方検討委員会が開催されました。協議の柱は、以下の三点でした。一点目は、点字図書館の役割・機能のあり方、二点目は、点字図書館の施設・設備のあり方、三点目は、点字図書館の名称。そのような柱だてのもとに、利用者の拡大や運営体制のあり方、設置場所、他の団体等との合築など、今後の点字図書館のあり方が10名の委員によって協議されました。委員会の報告は3月にまとめられ、今後は「基本構想」の策定に向けて進んで行くことになります。
 また、6年前の東日本大震災、昨年の熊本地震などを経て、災害時の障害者への支援や情報保障ということが問われてきました。昨年秋、熊本市で全国視覚障害者情報提供施設大会が開催されました。そこでは、「災害時に即応できる平時の情報提供を考える」、「視覚障害者と情報提供施設・団体の未来」等のテーマで発表や協議がなされました。
平成29年度は、指定管理の4期目の始まりとなります。 さまざまな課題を引き継ぎながら、新たな出発の年、職員一同、心新たに業務に取り組んでまいる所存です。
今年度も更なるご支援ご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

 


                                

 

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