新たな年を迎えて

 

佐賀県立点字図書館
館長  野口 幸男

 

 

利用者及びボランティア、ならびに点字図書館を支えていただいております皆さまに、心から新年のお慶びを申し上げます。
 旧年中に賜りましたご支援ご協力に対しまして厚く御礼申し上げますとともに、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
 2017(平成29)年の干支は酉(とり)、丁酉(ひのととり)の年にあたります。丁酉の年は大きな変化の年といわれています。60年前を振り返ると、ソ連が世界初の人工衛星スプートニク1号を打ち上げたり、茨城県東海村で「原子の火」がともったり、トヨタ自動車がアメリカに車の輸出を始めたり、国内でコカ・コーラの販売が始まったり、変化に富む年だったようです。さらに120年前の1897年、国立国会図書館の前身である帝国図書館が開館しています。その歴史ある建物は、国立国会図書館子ども館として現存しています。60年の間隔で変化の道筋を辿ってみるのも面白いかもしれません。
 さてさて、今年はどのような年になるのでしょうか。酉年にちなんで、夢の翼を大きくはばたかせてみてはいかがでしょうか。
ところで、1月29日の日曜日には、恒例の「利用者とボランティアとの懇談会及び読書会」を予定しています。利用者の皆さまとお会いして色んなお話を伺ったり、読書会では課題図書「えーえんとくちから」の著者のお父様によるお話と、有田焼を使った碗琴の演奏を楽しみたいと思っています。皆様のご参加を心からお待ちしております。
 本年も、点字図書館職員一同、視覚障がい者情報提供施設としての原点をふまえつつ、皆さまの読書生活を豊かで意義あるものにすべく業務に励んでまいりたいと存じております。
 新しい年の初めに、皆さまのご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
 


                                

 

 ←もどる